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2013年06月21日

懐かしの寝台列車

 今朝の毎日新聞の地方面、寝台特急「サンライズ出雲号」の好調さを取り上げています。



 記事を読みますと首都圏の20代から30代の女性が出雲大社や八重垣神社を訪れるために利用して頂けるらしく、週末はほぼ満席の状態が続いているそうです。有難い、都会の若い女性が島根へ来てくれるというのは誠に有難い限り。確か東海林さだおさんのエッセーに「若い女性が押し掛けるところ、必ずや若い男性が追っ掛ける」との記述有り、いや~ホント有難い。

 好調の理由は出雲大社や八重垣神社が「縁結びを願うと運気が上がるパワースポット」とされること、また出発時間が午後10時と飛行機の最終便より3時間半遅く仕事が終わってからでもゆっくり間に合うことなどが挙げられています。午後10時に出発したサンライズは翌朝9時58分に終点の出雲市駅に到着するのですが、出雲市駅によりますと最近はサンライズで同駅に降り立つ乗客の約6割が女性で、個人やグループの若い女性客のほかカップルも目立つとのことです。

 うんうんと読み続けた私でしたが、その記事の最後の方で「へぇ~そうなんだ」と思わず独り言ちました。記事によりますと近年夜行バスや飛行機の格安便に押され寝台列車は次々とその姿を消し、今では定期的に毎日発車するのは「サンライズ出雲」(東京-出雲市)、「サンライズ瀬戸」(東京-高松)、「北斗星」(上野-札幌)、「あけぼの」(上野-青森)のたった4便しかないと報じています。

 僅か40年程前、東京から島根へ帰省するために夜の東京駅に行きますと、関西方面、中四国方面、そして九州行きと多くのブルートレインが乗客を待っていたものです。おそらく上野駅もそうだったのでしょうが、あれ程の数のブルートレインが姿を消したのかと思うと正に隔世の感。

 今のサンライズには乗ったことがございませんが、昔の「出雲号」には思い出が尽きません。上段・中段・下段の三段寝台、下段がベッドになるまではそれが座席代わりとなり三人で腰掛けていました。やがて車掌さんがやって来て下段が寝台になるとそれぞれが自分のベッドにもぐり込み、夜も更けると「これで社内放送は明日の朝まで行いません。ゆっくりとお休み下さい」とのアナウンスがあります。さあそこからが寝台列車の一番良い時間、通路でその頃は許されていた煙草をふかし、乗車前に2本にしようかそれとも3本かと迷ったワンカップをグイッと飲み、車窓の何処とは知れぬ夜の景色を楽しむ満足感。「ワシは今、島根へ帰る夜行に乗っとるんだなあ」と実感したものでございました。

 またこんな事もございました。ある年の冬、米原付近が大雪のため出雲号が大幅に遅延、数時間遅れでやっと到着した松江駅で思いも掛けず特急料金の払い戻しを受け「ラッキー!」と大喜びしたのも良い思い出です。遅れたら特急料金を返して貰える、そんな大発見?をしたのも「出雲号」でした。

 ブルートレイン、このままで行くと死語となりそうですねえ。中高年以上の方に様々な思い出を作ってくれた寝台特急、「残念だなあ」と記事に見入った今朝でございました。




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Posted by 府中店長 at 09:08Comments(0)店長日記