2013年06月06日
昭和の灯また一つ
昨日の大一番は197手で里見王位が投了、第24期女流王位戦五番勝負はいよいよ最終局へともつれ込みました。9時開始の一戦は19時44分に終局、甲斐女流四段の粘りの前に里見王位が屈した形となりました。雌雄を決する第5局は6月17日(月)、場所を東京将棋会館に移して行われます。
さて残念な訃報、俳優の長門勇さんが逝かれました。思い出深いのは「三匹の侍」、ひょうきんな素浪人が実は槍の達人という意外性は子供心にも頼もしく映ったものでした。また横溝作品の多くに出演、岡山弁を駆使した迷警部役も記憶に残ります。とぼけた味の岡山弁「おえりゃあせんのお」は一世を風靡、誠に個性的な俳優さんでありました。この「おえりゃあせんのお」、故郷の町頓原では「おえんよのお」という言葉で使っておりました。だめだなあ、大変だなあなど嘆息の意味合いでして、それだけに長門さんの岡山弁を身近に感じたのだと思います。また川口技研さんのCMでもお馴染み、当社には木製建具製造部門もありますので、長門さんの顔写真入りの敷居スベリの箱は日常良く目にしておりました。
今頃は三匹の侍の同僚、丹波哲郎さんと「おや、あんたもこっちへ?」「おえりゃあせんがね」などと言葉を交わしながら久闊の酒を酌み交わしていらっしゃることでありましょう。惜しい名優長門勇さん、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。合掌。
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