2015年12月17日
和紙の畳表
左・イグサ畳表、右・和紙畳表。
一昨日畳屋のK君来店、驚きの技術を初めて知りました。
畳表には当然イグサが使用され、高級品の備後表から産地により価格差があるものと認識しておりました。
然るに近頃は和紙を撚って作られた畳表があり、マンションなどの新築現場は「ほとんどこれです」とK君。いや~驚きました、日本の技術は素晴らしいもんですねえ。
聞くとこの和紙の畳表の特徴は、(1)色褪せが無い、(2)イグサに比べ表面の強度が約2倍、(3)水滴が落ちても直ぐには沁み込まない、(4)イグサの匂いがしないので好まれる等であるそうです。
この内(4)の「イグサの匂いがしないので好まれる」には「えっ?」と思いましたが、K君曰く近頃はあの独特の匂いが嫌だと感じる若い方が増えて来たそうです。何と申しましょうか、価値観の違いとはこの事ですねえ。
しかし一見良さそうに思える和紙の畳表ですがデメリットもある、その一は「(2)イグサに比べ表面の強度が約2倍」にあるとK君、「考えてみて下さいよ、それだけ表替えの時期が延びる訳ですから畳屋は困りますよ」との事、これには成る程と納得。
その二は価格、イグサが天然故に上物・中物・下物とランク付けされることに比べこちらは品質均等、手間が掛かっている程は価格も高く予算の無い現場では苦労しますとはK君の弁。
それにしても和紙の畳表とは、『日本の技術』に感服した一昨日でございました。
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