府中家具　バンザイ！

　今朝の地元紙が、島根県内で介護福祉士を養成する専門学校の話題を取り上げていました。県内にある４校の介護福祉科の定員割れが深刻で、来春からその内の２校で募集を停止し廃科にするそうです。その理由とは？

　高齢者福祉施設が職場となる介護福祉士さんは何と言っても夜勤業務は避けて通れず、その上島根での平均月収が１４万円前後と決して十分とは言えない現状だと伝えています。島根は全国屈指の高齢県で、福祉施設に入所するには何年も順番待ちを強いられています。そんな状況の中で介護福祉士さんが減って行けば、せっかく施設に入所できたお年寄りのお世話をする人がいなくなってしまいます。

　給料が１４万円では、確かに生活が安定しているとは言えません。もっと給料を上げ、若者が安心して就職できるようにしなければ、これから先の介護施設は成り立たなくなってしまうでしょう。天下りをして転職するたびに何千万円もの退職金をせしめる輩がいる一方で、その過酷な労働条件に対する賃金の少なさから福祉士を断念する若者がいるのです。何故こんな切実な問題を、国会議員は取り上げようとはしないのか？サミットも大切でしょう、また政権交代を叫ぶのもいいでしょう、だけど足元からこんな深刻な問題が発生している事を彼らは知っているのでしょうか？

　私の姪は二年間勤めた保育士を辞め、今春から出雲医療福祉専門学校に通いだしました。私の父、彼女の祖父を看取った経験から選んだ道だそうですが、姪のような若者が安心して福祉に従事できる環境、それが今島根では求められています。




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