2021年02月01日
火が風を呼ぶ
『 1 月 31 日午前 9 時 50 分頃、栃木県塩谷町肘内の荒川河川敷で「人が燃えた」と 110 番があった。県警矢板署員が駆けつけたところ、枯れ草の焼け跡から男性の遺体が見つかった。』讀賣 2/1 07:02 配信
記事によると亡くなった男性は数人で枯れ草を焼く作業中、強風に煽られた火に逃げ場を失った末のご不幸だった由、お気の毒で言葉もありません。
火は風を呼びます。これを初めて経験したのは 20 歳前後、帰省中に遭遇した山火事でした。勿論、昔はヘリによる空からの消火なんてありませんから、人海戦術に頼るしかありませんでした。
ともかく燃え広がりそうなところは先回りをして木を切る、少し火の弱まった場所は小枝で叩いて火を抑える、そんな原始的な方法しか無かったのです。私は若造ですから小枝で火を叩く作業を続けたのですが、一見安全そうに思える場所、火が消えたと見える場所でも周りの大人から常に注意を受け続けました。
それは火が風を呼ぶからです。
一瞬の突風が残り火を業火に変えるのです。
あの日野焼きをして山火事を引き起こしたお爺さんが、あぜ道に腰を下ろし呆然としていらっしゃった姿、それが未だに目に残ります。
火は怖い、火は風を呼ぶのです。合掌。
記事によると亡くなった男性は数人で枯れ草を焼く作業中、強風に煽られた火に逃げ場を失った末のご不幸だった由、お気の毒で言葉もありません。
火は風を呼びます。これを初めて経験したのは 20 歳前後、帰省中に遭遇した山火事でした。勿論、昔はヘリによる空からの消火なんてありませんから、人海戦術に頼るしかありませんでした。
ともかく燃え広がりそうなところは先回りをして木を切る、少し火の弱まった場所は小枝で叩いて火を抑える、そんな原始的な方法しか無かったのです。私は若造ですから小枝で火を叩く作業を続けたのですが、一見安全そうに思える場所、火が消えたと見える場所でも周りの大人から常に注意を受け続けました。
それは火が風を呼ぶからです。
一瞬の突風が残り火を業火に変えるのです。
あの日野焼きをして山火事を引き起こしたお爺さんが、あぜ道に腰を下ろし呆然としていらっしゃった姿、それが未だに目に残ります。
火は怖い、火は風を呼ぶのです。合掌。
Posted by 府中店長 at 09:31│Comments(0)
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