QRコード
QRCODE

店長情報 トップページ
店長情報

アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 2人
プロフィール
府中店長
府中店長
オーナーへメッセージ

2015年05月25日

何の辻占?

♪赤い花なら 曼珠沙華
 阿蘭陀屋敷に 雨が降る
 濡れて泣いてる じゃがたらお春
 未練な出船の あゝ鐘が鳴る
 ララ鐘が鳴る♪

 ご存知「長崎物語」、寝る前に口ずさんだこの曲のせいなのか、昨夜久し振りに夢を見ました。

 還暦を来年に控え後厄の年には中学の修学旅行と同じコースを幼馴染み達と巡る、こんな望みを持っていることも一因と言えそうなのですが舞台はどうも長崎の中華街、そして相当にくたびれた2階建ての前に佇む影一つ。

 食事をしようとしたのですが何故か財布が見当たらない、実家近くに住み何かと母の事を気遣ってくれるSに「おい、済まんけど金貸せてごせや」と申しますと500円硬貨2枚を手渡してくれました。

「ビールも飲みたいけえなあ、もうちょっと」
「お前ねえ、それが贅沢ちゅうもんだがな。お茶にせいお茶に」
「後でちゃんと返すがな。色を付けて、お願い」
「ホンに返せよ、じゃあこれ」

 手渡してくれたのが今は懐かしい岩倉具視、500円札が4枚、都合3,000円を手にしていざ食事へ。

 この建物、1階は倉庫なのか入り口が見当たらず食事の出来るのはどうも2階部分らしい、左右に2つの階段があります。

 左の階段の上は何となく華やかな雰囲気、建物自体は古そうなのに間口二間(約3.6m)はありそうな立派な階段、酒でも飲んだのか赤ら顔の幼馴染みが連れ立って降りて来て「いや~美味かったのお」と申します。複数のお店があり、お客さんも沢山入っている模様。

 一方右の階段は木製で幅も二尺(約60cm)位、何故か右の階段を選んで上がるとギシギシと鳴り今にも壊れそうです。

 上がりきるとこの店の子供なのか二人の女児、「こんにちは」と挨拶をしてくれます。木製のドアを開いて中に入るとお婆さんが一人と夫婦者、店主以下従業員2名体制のお店と知れました。

 ランニングシャツに前掛け姿の料理人、それでも奥さんの方は少し身綺麗な服装、お婆さんは「わたしゃもう人生にくたびれましたよ」といった按配。これはもう何と申しましょうか、昭和50年代前半の国鉄武蔵小金井駅北口にあった定食屋然としておりまして、つい「サバ味噌定食。あっ、上しんこもね」なんて言いそうなお店でございました。

 店内に直径150cmはありそうな円卓が一つ、しかしもう店仕舞いの時間なのか椅子を逆さにしてテーブルの上に置きお婆さんの手には箒とちり取り。「出来ますか?」と尋ねると夫婦者が力なく顔を見合わせ暫くの間、そして仕方なさそうに料理人が頷きます。手には未練そうに競馬新聞。

 と、ここで唐突に夢が終りました。何を注文するでなし、きっと熱々の餃子に冷た~いビール、そして長崎名物チャンポンを食べたかったであろうこの旅行者は哀れを留めた次第。

 旅の始まりは長崎。平和公園・グラバー園・石畳の坂道、島原からフェリーで熊本へ。市内は水前寺公園しか覚えていませんが何と言っても雄大な阿蘇、登山記念メダルを買って一行は湯の町別府へ。地獄巡りに高崎山のサル、これが中学校の修学旅行「北九州一周コース」でございました。

 全行程三泊四日、況してや田舎の頓原、親が子供を修学旅行に行かせるのは大きな負担だったことでありましょう。今にしてその恩を偲び、また新たに老後を迎えるに当りこのコースを再訪する、これは実に意義深い旅だと思うのですよ。

 しかしながら今のところ賛同者無し、29日の同窓会で今一度この案を説いてみようと思っています。そして実現した暁には財布を忘れず必ずや餃子とビール、そしてチャンポンを食することをここに誓います。そして聞き及ぶトルコライス、これも是非。face_02




『府中家具 IFurniture 楽天店』
『府中家具店長』が商品開発から手がけました!「完全受注生産・当店限定商品」が買えるお店!!

『府中家具IFurniture メールマガジン 府中からの手紙』
 府中家具一筋30年!!『府中家具店長』がお送りする、府中家具の良いハナシ。購読受付中!!
  


Posted by 府中店長 at 09:39Comments(0)店長日記