2013年10月07日
お蔭を頂く
お仕事帰りなのでしょう、10日ほど前から夕方6時半頃に数回来店して頂いていた女性のお客様がいらっしゃいました。伺うと今秋目出度くご結婚、今の若い方には珍しく和服を多くお持ちとのこと、和ダンスと三面鏡の購入をご予定でした。そのお客様が4日金曜日にご両親と一緒にご来店、商品を決めて頂いたのですが初めてお会いするご両親の言葉がどうも私の故郷頓原(とんばら)の言葉に似ている、そう感じた私は思わずお尋ねしてみました。
「お嬢様は松江にお住まいと伺っておりますが、今日はどちらから御出で頂いたんですか?」
「大田(おおだ)からですよ」
「大田から?、それは遠くからありがとうございます。自分は頓原出身なんですが、大田はどの辺りですか?」
「三瓶町志学(さんべちょう しがく)ですわね」
大田市は県西部、世界遺産に登録されている石見銀山があり当地から約80キロの位置にあります。そしてご両親がお住いの志学には母の姉の家があり、小さな集落ですからご存じだろうとそのことを申し上げてみました。すると案の定伯母とは日頃から心安くお付合い頂いていること、また大工の棟梁をしていて十数年前に亡くなった伯父がご自宅を建てたことなどを伺いました。「不思議なご縁がありますねえ」と言葉を交わしながら、亡き伯父や今は一人で家を守る伯母のお蔭でご縁を頂いたと感謝した次第です。
お客様がお帰りになってから早速伯母に電話をして仔細を話しますと、「そりゃあ良かったのお、今度会ったら礼を言うとくけえな」と喜んでくれました。「この歳だけえ何時死ぬか分らんけえの」が口癖の伯母ですが今でも稲刈りの時に30キロの米を担ぐ頑丈ぶり、「伯母さんは達者なけえな、おおかた百まで生きる、大丈夫よね」と言って電話を切り、「お蔭で買うて貰ろうたけんね」と心の中で伯父に手を合わせました。こんな事もあるんだなあと、ちょっぴり晩酌の量が増えたあの日でございました。
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お客様がお帰りになってから早速伯母に電話をして仔細を話しますと、「そりゃあ良かったのお、今度会ったら礼を言うとくけえな」と喜んでくれました。「この歳だけえ何時死ぬか分らんけえの」が口癖の伯母ですが今でも稲刈りの時に30キロの米を担ぐ頑丈ぶり、「伯母さんは達者なけえな、おおかた百まで生きる、大丈夫よね」と言って電話を切り、「お蔭で買うて貰ろうたけんね」と心の中で伯父に手を合わせました。こんな事もあるんだなあと、ちょっぴり晩酌の量が増えたあの日でございました。

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Posted by 府中店長 at 07:03│Comments(0)
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