府中家具　バンザイ！

　昨日、松江道路の側道を走行中に突然右から左へと一匹の猫が横切りました。ブレーキを踏んでハンドルを右に切る、まあ当然と言えば当然の行為と申せましょう。この沈着冷静な行動により事故は回避、しかし「良し大丈夫」と思った途端に車体が傾きました。

　そうです、急ハンドルなんて切るから、情けない事に運転席側前後のタイヤが側溝にはまり込んでしまいましたがね。側溝に蓋ぐらいしておけよと国交省を呪いながらロードサービスに連絡、やがてやって来たお兄ちゃんが10分ほどで引き上げてくれました。しかしこのお兄ちゃん、車体の底を覗き込みながら「う～ん」と唸ります。

　車音痴の私ですから彼の説明を良く理解出来なかったのですが、側溝の縁で車体の底が抉られているのでこのまま走行するのは危ないとの事。自分ではポテッと溝にはまり込んだ感覚だったのですがはまり込んだまま車が数メートル走り続けた様でして、その結果車体の底が損傷したとの説明です。

　まあしかし直ぐには壊れないでしょうとの彼の言に従い、そのまま修理を依頼する自動車屋さんまで運転しました。そして代車を借りて修理の見積りをお願いしたのですが、その時までこの車は車両保険に入っているから高額でも大丈夫と高を括っておりました。がしかし、念のためにと車両保険をお願いしている本町の商工会に電話をしたとお思い願います。対応してくれたのは同年代でベテラン女性職員のTちゃんです。

「あっTちゃん、ワシの車は車両保険に入っとるよね？」
「どうしちゃったん、事故？」
「それがねえ、猫を避けようとしたらタイヤが溝に落ちてしもうてねえ、何か車体の底が壊れたそうなんだがね」
「そりゃあイケンかったねえ、大丈夫、保険は使えるよ」
「うん有難い。それ、幾ら位かね？」
「修理代が3万円を超える事が条件でね」
「うんうん」
「3万円出るんだがね」
「えっ、3万円？」

　付き合いで入った商工会の車両保険、確かめてみなかった私も悪いが何とたったの3万円。そして夕方自動車屋のK君から、「修理代は10万円です」と非情の電話。ちゅうことは、7万円の手出しかいな？

　おい、あの時の猫！お前のお蔭で7万円だで7万円！魔性の猫ってのはお前の事かいな？税金が来る5月に7万円、来月は待望の四国旅行を控えているっちゅうのに、くそ～、お前の事呪ってやるけんな。

　而して、ヒ～ンと泣いた昨日でございました。




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