2010年09月11日
ほんまもんの「明石焼き」
毎月10日は当社の支払日です。近頃は振込みが多くなりましたが、それでも20社ほどの方が集金にお見えになります。
その中でここ数年来、決まって10日の朝一番に来られるのが兵庫県尼崎(あまがさき)市にある金物会社のO社長さんです。70を少し過ぎられたと思いますが今でも営業の第一線、大きな声で「まいど」と店に入って来られると「ああ社長さん、今日もお元気だな」と私も自然と顔が綻びます。
支払いが終わった後にお茶を飲みながら色々とお話し出来るのを毎月楽しみにしておりますが、昨日は兵庫県明石(あかし)市の名物「明石焼き」について教えて頂きました。
数年前、先輩方と3~4人で関西旅行に行った時のことです。神戸だったか大阪だったか定かではありませんが、夜の繁華街で「明石焼き」と書かれた提灯を見つけ、誰も食べた事がないのでそのお店に入ってみることにしたのです。
結果、全員が「名物に美味いもん無しとは良く言ったものだわなあ」と結論付けたものでした。その事をO社長さんに申しましたら、「そうでっか?」と首をひねってどんなお店だったのかと尋ねられます。
「どんなお店でしたかねえ?ともかくビールだけ飲んで早々にそのお店を出ましたわ」
「ビール?そらあきまへん。ほんまの明石焼きの店だったら酒とかビールなんて出えしまへんがな、精々ジュースだっせ」
「ホー、そうなんですか?」
「そりゃそうですわ。酒なんか飲ませたら、尻が重とうなって客の回転が悪うなりまんがな」
「なるほどねえ、そんなもんなんですねえ」
その後も色々教えて頂きました。先ずほんまもんの「明石焼き」の生地、これは粉に出汁と鶏卵と長いもを入れて丹念に練り上げるのだそうです。だから生地が美味しい、そして中に入れるタコも生に限り「冷凍のタコなんて、硬うて食えまへんがな」とのこと。
更に社長さんに依れば、実はここが一番肝心なのだそうですが、明石焼きに添えて出される出汁は専用の容器(徳利状のもの?)に入れてあり、それを蕎麦猪口のような器に注いで三つ葉を入れ、明石焼きをそれに浸して食べるのがほんまもんだそうです。
「値段はそうでんなあ、まあ良心的な店なら800円でほんまもんを出しまっけど、中には外れもありまんなあ。まあ、1000円以上の店なら間違いおまへんやろ。それと出汁の器、最初から出汁を器に入れて持って来るような店は先ずあきまへん」
そしてこう続けられました。
「最初に一番悪い店に当たりはったみたいでんなあ、その明石焼きの偽モン、粉々しとったでしょう?そんな店は、生地は小麦粉と水だけで練っとるしタコも冷凍ですわ。一遍ほんまもんを食べて欲しいなあ、そら美味いもんでっせ」
夕方ネットで調べましたら、社長さんの仰る「ほんまもん」とはこれかなと思える画像を見つけ出しました。その画像を無断拝借して皆様にお目に掛け、本日のブログは終了致します。今日も一日お元気で。

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支払いが終わった後にお茶を飲みながら色々とお話し出来るのを毎月楽しみにしておりますが、昨日は兵庫県明石(あかし)市の名物「明石焼き」について教えて頂きました。
数年前、先輩方と3~4人で関西旅行に行った時のことです。神戸だったか大阪だったか定かではありませんが、夜の繁華街で「明石焼き」と書かれた提灯を見つけ、誰も食べた事がないのでそのお店に入ってみることにしたのです。
結果、全員が「名物に美味いもん無しとは良く言ったものだわなあ」と結論付けたものでした。その事をO社長さんに申しましたら、「そうでっか?」と首をひねってどんなお店だったのかと尋ねられます。
「どんなお店でしたかねえ?ともかくビールだけ飲んで早々にそのお店を出ましたわ」
「ビール?そらあきまへん。ほんまの明石焼きの店だったら酒とかビールなんて出えしまへんがな、精々ジュースだっせ」
「ホー、そうなんですか?」
「そりゃそうですわ。酒なんか飲ませたら、尻が重とうなって客の回転が悪うなりまんがな」
「なるほどねえ、そんなもんなんですねえ」
その後も色々教えて頂きました。先ずほんまもんの「明石焼き」の生地、これは粉に出汁と鶏卵と長いもを入れて丹念に練り上げるのだそうです。だから生地が美味しい、そして中に入れるタコも生に限り「冷凍のタコなんて、硬うて食えまへんがな」とのこと。
更に社長さんに依れば、実はここが一番肝心なのだそうですが、明石焼きに添えて出される出汁は専用の容器(徳利状のもの?)に入れてあり、それを蕎麦猪口のような器に注いで三つ葉を入れ、明石焼きをそれに浸して食べるのがほんまもんだそうです。
「値段はそうでんなあ、まあ良心的な店なら800円でほんまもんを出しまっけど、中には外れもありまんなあ。まあ、1000円以上の店なら間違いおまへんやろ。それと出汁の器、最初から出汁を器に入れて持って来るような店は先ずあきまへん」
そしてこう続けられました。
「最初に一番悪い店に当たりはったみたいでんなあ、その明石焼きの偽モン、粉々しとったでしょう?そんな店は、生地は小麦粉と水だけで練っとるしタコも冷凍ですわ。一遍ほんまもんを食べて欲しいなあ、そら美味いもんでっせ」
夕方ネットで調べましたら、社長さんの仰る「ほんまもん」とはこれかなと思える画像を見つけ出しました。その画像を無断拝借して皆様にお目に掛け、本日のブログは終了致します。今日も一日お元気で。

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Posted by 府中店長 at 08:32│Comments(0)
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