2022年01月11日
数の風景
正月、目はテレビの駅伝を追いつつ兄が私にこう申します。
「清張さんの小説に加藤が出とる、お前知っとるかや?」
「加藤? 加藤って きらく食堂?」
「おお、その きらく よ」
「知らんなあ、それ何て題名の本?」
「ここ(実家)じゃあちょっと分からん、また教えちゃるわ」
「うん頼む。でも本当に加藤なん?」
「頓原のバス停の食堂って書いてある、加藤に間違いない」
「ふ~ん、そうかね」
しかし古い話だねえ、加藤がバスの待合所だったのは楽に 50 年以上前のことだがね。バス発車まで男は きらく食堂でおでん宛てに酒を飲み、女子供は木の腰掛に座ってジュースを飲んだりドロップをなめたりして待ったんだよなあ。
そして 8 日夜、兄からの電話でその本の題名は『数の風景』と知れました。
「数の風景? ホントに数の風景なの?」
「おお、今 手に持ってお前に電話しとるがな」
「その本なら確か持っとる、加藤は何頁くらいに出て来るんね?」
「う~んそうよのぉ・・・(暫しの間)、275 ページだな」
「分かった、ありがとう」
『ワシとしたことが、清張先生の本に出て来る ”頓原” の文字を見落とすとは !? 』、そう思いながら書棚を探し慌ただしく頁をめくりました。

ところが前後の頁を含め再三目を通しましたが読んだ記憶が全く無い、少しは覚えて居そうなものですがそれが皆無の状態なのですよ。これはあれだな、『入手したことに満足しきって読むのを忘れる』典型的なパターンだな、うん、俺には良く有ることよ。
しかし兄さんや、この食堂、原商店さんだと思うで。あっこは一畑の特急も停まっとったしなあ、うん、原さんだと思うわ。
「清張さんの小説に加藤が出とる、お前知っとるかや?」
「加藤? 加藤って きらく食堂?」
「おお、その きらく よ」
「知らんなあ、それ何て題名の本?」
「ここ(実家)じゃあちょっと分からん、また教えちゃるわ」
「うん頼む。でも本当に加藤なん?」
「頓原のバス停の食堂って書いてある、加藤に間違いない」
「ふ~ん、そうかね」
しかし古い話だねえ、加藤がバスの待合所だったのは楽に 50 年以上前のことだがね。バス発車まで男は きらく食堂でおでん宛てに酒を飲み、女子供は木の腰掛に座ってジュースを飲んだりドロップをなめたりして待ったんだよなあ。
そして 8 日夜、兄からの電話でその本の題名は『数の風景』と知れました。
「数の風景? ホントに数の風景なの?」
「おお、今 手に持ってお前に電話しとるがな」
「その本なら確か持っとる、加藤は何頁くらいに出て来るんね?」
「う~んそうよのぉ・・・(暫しの間)、275 ページだな」
「分かった、ありがとう」
『ワシとしたことが、清張先生の本に出て来る ”頓原” の文字を見落とすとは !? 』、そう思いながら書棚を探し慌ただしく頁をめくりました。
ところが前後の頁を含め再三目を通しましたが読んだ記憶が全く無い、少しは覚えて居そうなものですがそれが皆無の状態なのですよ。これはあれだな、『入手したことに満足しきって読むのを忘れる』典型的なパターンだな、うん、俺には良く有ることよ。
しかし兄さんや、この食堂、原商店さんだと思うで。あっこは一畑の特急も停まっとったしなあ、うん、原さんだと思うわ。
Posted by 府中店長 at 08:05│Comments(0)
│店長日記