2019年07月15日
鬼平料理 池波
新橋の居酒屋、『鬼平料理 池波』さんを数年振りに訪ねました。先日の東京行、先輩諸氏との一次会の後に向いましたが入口ドアに『会員制』のプレート、暫しその文字を見つめ踵を返しました。
店の前の路地に出ると若いサラリーマンがそれこそ絵に描いた様な千鳥足、私、久方振りにあんな酔っ払いの姿を目にしました。
もちろん真っ直ぐに歩けない、あっちの看板、こっちのブロックに蹴躓きながらよたよた歩く青年。「こりゃあ絶対ぶっ倒れるな」と思う間もあらばこそ、彼は私の目の前で駐車場へと倒れ込みました。
私同様それを見守っていた居酒屋の大将然とした男性、おそらく私と同年配でしょうが「仕方ねえなあ」とポケットから携帯を取り出しました。おそらく近くの交番へでも通報するんでしょう、追い剥ぎに遭ったりしたら大変ですからね。
出る幕無しと現場を離れようとしましたが、近くのお店の方だろうと見当をつけ伺ってみました。
「すみません、ちょっと伺いますが池波さんは会員制になったんですか?」
「えっ?、そんなこと無いでしょ。プレートが貼ってあった?そりゃ変な客が入って来ないためでしょうよ。ドアを開けてごらんなさい、大丈夫ですから」
その方の言に従いドアを開け声を掛けますと、奥から見覚えのある女将さんが出てこられました。
「こちらのお店は会員制ですか?」
「どうぞどうぞ、お入り下さい」
伺うと大将然とした男性が仰った通りたちの悪い客用とのこと、しかし反面、私の様にそのプレートを見て立ち去る善良?な客も多いとか、「痛し痒しですね」と笑って仰います。
それから約1時間、色々な話に打ち興じました。
店名の許可を頂いた池波先生の奥様が2年程前に亡くなったこと、以前来店時に私が忘れて行った文庫本をホテルまで届けて頂いたこと、八丈島の寿司屋の大将がこのお店を贔屓にしていること、遠く九州福岡から池波さんを訪ねるためだけに上京されたご夫婦が居たこと、枚挙に遑がございません。
それもこれもあの酔っ払いの青年のお陰、世の中不思議なもんですよね。
店の前の路地に出ると若いサラリーマンがそれこそ絵に描いた様な千鳥足、私、久方振りにあんな酔っ払いの姿を目にしました。
もちろん真っ直ぐに歩けない、あっちの看板、こっちのブロックに蹴躓きながらよたよた歩く青年。「こりゃあ絶対ぶっ倒れるな」と思う間もあらばこそ、彼は私の目の前で駐車場へと倒れ込みました。
私同様それを見守っていた居酒屋の大将然とした男性、おそらく私と同年配でしょうが「仕方ねえなあ」とポケットから携帯を取り出しました。おそらく近くの交番へでも通報するんでしょう、追い剥ぎに遭ったりしたら大変ですからね。
出る幕無しと現場を離れようとしましたが、近くのお店の方だろうと見当をつけ伺ってみました。
「すみません、ちょっと伺いますが池波さんは会員制になったんですか?」
「えっ?、そんなこと無いでしょ。プレートが貼ってあった?そりゃ変な客が入って来ないためでしょうよ。ドアを開けてごらんなさい、大丈夫ですから」
その方の言に従いドアを開け声を掛けますと、奥から見覚えのある女将さんが出てこられました。
「こちらのお店は会員制ですか?」
「どうぞどうぞ、お入り下さい」
伺うと大将然とした男性が仰った通りたちの悪い客用とのこと、しかし反面、私の様にそのプレートを見て立ち去る善良?な客も多いとか、「痛し痒しですね」と笑って仰います。
それから約1時間、色々な話に打ち興じました。
店名の許可を頂いた池波先生の奥様が2年程前に亡くなったこと、以前来店時に私が忘れて行った文庫本をホテルまで届けて頂いたこと、八丈島の寿司屋の大将がこのお店を贔屓にしていること、遠く九州福岡から池波さんを訪ねるためだけに上京されたご夫婦が居たこと、枚挙に遑がございません。
それもこれもあの酔っ払いの青年のお陰、世の中不思議なもんですよね。

Posted by 府中店長 at 08:43│Comments(0)
│店長日記