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2016年12月05日

ハットウジ

 昨日、市内でお寺の方丈を務める幼馴染みを訪ねました。依頼された仕事、それは年末までに建具を8枚作ってくれとの有難い話しの後に彼がこう申します。

「今年はハットウジがものすごく多い、こりゃあ大雪になるで」
「確かに多いよなあ」
「下手をしたら三八豪雪くらい降るかもしれんぞ」
「いや~、何ぼ何でもそこまでは降らんだろ」

 三八豪雪(さんぱちごうせつ)とは昭和38年に日本を襲った大雪のことでございまして、来る日も来る日も雪が降り続いたことを子供心にも覚えています。

 さて彼の言った『ハットウジが多いとその年は大雪になる』とは故郷頓原の言い伝えでございまして、ハットウジとはカメムシのことを指します。何故ハットウジが多いと大雪になるのか?、『その理由を原稿用紙10枚以内で的確に述べよ』と迫られても困るのですが、まあ昔の人の言うことに間違いはございません。

 事実2010年はハットウジが大発生、国道9号線では大晦日の午後から最大で1000台の車が立ち往生、またJRも雪で運行が出来ず乗客1000人が列車内での年越しを余儀なくされました。
ハットウジ

 ね、昔の人の格言に外れ無しですわ。

 ところでこのハットウジ、何故カメムシをそう呼ぶのか?、今朝ほど調べてみました。

 そもそもカメムシをハットウジと呼ぶのは岡山県から広島県の山間部にかけてのことらしく、広島との県境に位置する故郷頓原もそれに含まれるのでございましょう。

 ここからハットウジの核心に迫ります。

 岡山県備前市に天台宗の寺院で八塔寺(はっとうじ)というお寺があり、ここは聖武天皇の御代に僧道鏡の開基とされる古刹とのこと。

 このお寺のお坊さんは修行一途、何日間もお風呂に入らず托鉢を続けられた由。形振り構わず修行に邁進するは誠に立派、しかし風呂に入らないから大変臭い、村人は遠くからでもその臭いで「八塔寺さんが来たと」と分かったそうでございます。

 而して『八塔寺のお坊さんは臭い』⇒『臭いはカメムシ』⇒『カメムシ=ハットウジ』、とまあこれが所以とのこと。

 積年の疑問が氷解した今朝でございます。face_02


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Posted by 府中店長 at 08:27│Comments(0)店長日記
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