府中家具　バンザイ！

　先日のある会合、まっ飲み会ですが、その時のお話しです。


　たまたまある先輩が、「朴葉味噌（ほうばみそ）、あれ旨いが～。酒が何ぼでも飲めるで」と仰いましたので、私も「うん、そうそう。あれ旨いですもんねえ。ワシはゆず味噌も好きですわ」と話しておりました。



　ところがある若い方が、と言っても40過ぎ、「朴葉？さっ何だね？（それは何ですかの意：出雲弁）」と言うではありませんか。続けて２～３人の人が同じように質問します。「朴の木の葉っぱの上で味噌を焼いたのが朴葉味噌だがや、知らんか？」先輩の説明でも皆？？？。そもそも朴の木を知らないようです。そこで家具屋の出番となりまして……


　「朴の木っちゅうのはなあ、木肌がすべすべして弾力性もあり柔らかいけん、色々使われとるんよ。まな板・下駄の歯・引き出し、そーから版画の板があろうが、あれも朴の木よ。葉っぱが大きいけん、昔から握り飯なんか包んだもんよ、ねえ先輩」



　しかし今や木製のまな板は姿を消し、下駄も見掛けなくなりました。朴の木の運命や如何に？



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