府中家具　バンザイ！

　昨年9月5日、兄のところの姪が出雲大社で結婚式を挙げました。彼女は地元の高校から岡山県の短大に進み卒業後に出雲市に帰って保育士として勤務していましたが、その後私の父が患い彼女も仕事の合間に何度となく病院に通ってくれました。そしてその時の経験からでしょうか、父が亡くなってから突然看護師の学校に進学したいと言い出しました。驚く家族を説得し島根県立看護短期大学に進学したのですがその一年目に学生結婚、正直勉強と新婚生活の両立など出来るのだろうかと心配しておりました。

　まあお蔭様でと申しましょうか、学年で成績がトップと二位の人に与えられる授業料免除の特典を二年間受け、厳しい財政状況に大きく貢献したようです。今年のお盆に会い「我が姪ながら誠に立派」と褒めてやりましたが、来春の就職先も看護師として出雲市内の県立病院に決まり、県職員としての新たな一歩を踏み出そうとしておりました。

　ところが先般、兄から電話がございました。姪の連れ合い、ですから義理の甥ということになるのですが、彼が11月中旬に転勤で東京に行くことになったと言うのです。

「ちゃんと決まってからお前に言おうと思ってなあ」
「東京？そら遠いがな。で、何年位？」
「3年から5年だげなわ」
「そんなに長くかや。で、二人でか？」
「そりゃあ一緒に行かにゃあ。新婚だしなあ、3年も5年も離れて生活なんか出来んがな」
「そうよなあ。だけど県職員に採用されたのに、惜しいなあ」
「まあ二人の人生だけん、ワシ等がどうこう言えんがな」
「そうか、そうだよなあ」

　姪は看護師の資格を持っているので、東京でも何とか職を探すことが出来るだろうとは兄の弁。結婚して一年、姪夫婦は慌しく引っ越して行く事になりました。それも東京、ちょっと暫くは会えんでしょう。母が心細く思わないかと、それを心配しております。




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