2019年07月21日
お前、手が下がったかや?
『え~御酒を召し上がる方に「あなた、この頃大層手が上がりましたな」なんてことを言う。こりゃあ「酒の飲み方を覚え随分と酒量が増えましたね」ってことなんですが、昔は噺家の中にも五ん合なんて序の口、一升二升は当たり前、斗酒なお辞せずなんて豪傑が随分居たものでございます。
うちの親父なんかもよく言ってましたな。「お前ねえ、博打はいけないよ博打は。ありゃあ人間が卑しくなる。そこへいくと女と酒、ありゃあ芸の肥やしだ」なんて都合の良いことを言っておりましたが嘘にも私の師匠ですからな、師匠の言う事は守らなくちゃいけない、ですから私も女性と御酒は大好きなんでございます。』
う~ん志ん朝さんの語り口を真似て書き出してみましたがこりゃ難しいや、ここからは普段通りで参りましょう。
私、血圧降下剤を飲み始めて1年半くらいが経ちました。これは主治医をお願いしている同郷の先輩A医師の言に従ったものでして、このAさんの元へは毎年健康診断の検診結果通知票を持参しております。
先日この薬の処方箋を貰いに医院へ行き、何時ものように6月の健康診断の通知票を渡し「Aさん、ワシ、肺癌かもしれないって言われましたわ」と松江医療センターでのCT検査のこともお伝えしました。するとAさん、その通知票を目にしながらこう仰います。
「まあ9月にもう一回来いってことは経過観察だけえの。こりゃあお前、俎板の鯉よ」
「まあそうですわね」
「ん?」
「何か?」
「お前、この頃手が下がったかや?」
何かの数値をご覧になり「酒量が下がったのでは?」と言われたのですが本人の自覚全く無し、一升の芋焼酎を一週間に1本、一日約一合四勺、変わらんけどなあ。
「飲み方は?」
「最近炭酸で割ってましてね、あれ良いですわ。炭酸は安いし割って飲むとどんな料理にも合いますけえね」
「最近?じゃあ前は?」
「モクですわ、氷入れた水をチェーサーにしてですね」
「ふ~ん、やっぱり割った方が体に優しいってことだなあ。このままにせい、このままに」
モクって言うのはここいらの方言でしょうか、焼酎やウイスキーそのまま、つまりはストレート、それをモクと言うのですよ。
モクより炭酸割りがベターってことか。だけどAさん、何の数値でそれを判断されたのか、聞きそびれたよなあ。
うちの親父なんかもよく言ってましたな。「お前ねえ、博打はいけないよ博打は。ありゃあ人間が卑しくなる。そこへいくと女と酒、ありゃあ芸の肥やしだ」なんて都合の良いことを言っておりましたが嘘にも私の師匠ですからな、師匠の言う事は守らなくちゃいけない、ですから私も女性と御酒は大好きなんでございます。』
う~ん志ん朝さんの語り口を真似て書き出してみましたがこりゃ難しいや、ここからは普段通りで参りましょう。
私、血圧降下剤を飲み始めて1年半くらいが経ちました。これは主治医をお願いしている同郷の先輩A医師の言に従ったものでして、このAさんの元へは毎年健康診断の検診結果通知票を持参しております。
先日この薬の処方箋を貰いに医院へ行き、何時ものように6月の健康診断の通知票を渡し「Aさん、ワシ、肺癌かもしれないって言われましたわ」と松江医療センターでのCT検査のこともお伝えしました。するとAさん、その通知票を目にしながらこう仰います。
「まあ9月にもう一回来いってことは経過観察だけえの。こりゃあお前、俎板の鯉よ」
「まあそうですわね」
「ん?」
「何か?」
「お前、この頃手が下がったかや?」
何かの数値をご覧になり「酒量が下がったのでは?」と言われたのですが本人の自覚全く無し、一升の芋焼酎を一週間に1本、一日約一合四勺、変わらんけどなあ。
「飲み方は?」
「最近炭酸で割ってましてね、あれ良いですわ。炭酸は安いし割って飲むとどんな料理にも合いますけえね」
「最近?じゃあ前は?」
「モクですわ、氷入れた水をチェーサーにしてですね」
「ふ~ん、やっぱり割った方が体に優しいってことだなあ。このままにせい、このままに」
モクって言うのはここいらの方言でしょうか、焼酎やウイスキーそのまま、つまりはストレート、それをモクと言うのですよ。
モクより炭酸割りがベターってことか。だけどAさん、何の数値でそれを判断されたのか、聞きそびれたよなあ。
Posted by 府中店長 at 08:40│Comments(0)
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