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2020年09月16日

懐かしのカツライス

 昭和47年(1972年)4月、高校入学と共に県都松江市での下宿生活が始まりました。県境の山里から県都へですから16歳の身には全てがカルチャーショック、分けても出雲弁には違和感を覚えましたねえ。何せウチら、広島弁+石見弁ですから。

 また下宿からは松江城が望めましたので嫌でも故郷を離れたことが実感され、不安な心持ちになったこともございました。

 そんな中、何時の頃だったか記憶にございませんが、自転車通学の道すがら一軒の食堂を見知ることになりました。店名「ふの食堂」、後にこのお店で生れて初めてカツライスを食すことになりますが、『世の中にはこんな美味しい食べ物があったのか !?』と大いに感動したものでございます。

 またカツライスが全国何処にでもあるものでは無いと知ったのは、大学進学で東京へ移り住んだ時でした。学食は無論の事、喫茶店にも洋食屋さんにもメニューに無く、『あれは松江特有のものなのか?』と不思議に思ったものでした。

 カツライスとは何ぞや?

 皆さん、カツカレーを思い浮かべて下さい。そしてカレーの代わりにデミグラスソースを掛けてみて下さい、それがカツライスです。野菜と、ちょっぴりのスパゲッティが同居人です。

「ふの」さんのカツライスの大盛り

 さて先日、約 50 年振りに「ふの食堂」さんへお邪魔してみました。現在の店名は「​​お食事処 ふの​​」、昭和 58 年(1983 年)の店舗改装に伴い変更された由、親父さんから伺いました。

 お客さんの切れ目を幸い暫く親父さんと話しましたが、昨年奥様が亡くなられたこと、開業された昭和 43 年頃はお店前の道は未舗装で回りには商店など全く無かったこと、そんなお店に私の出身高校の生徒が続々詰めかけたことなどを伺いました。

 また松江で一番最初にカツライスを提供したことで知られる「西洋軒」という老舗の洋食屋さんがあるのですが、中学校を卒業した親父さんは当時大阪に有った「西洋軒」の支店で修業されたそうです。

 もっとお話しを伺いたかったのですがその内にお客さん来店、カップルの注文は二人ともカツライスで男性は大盛り、続いた男性一人客はカツ丼(これも「ふの」さんの名物です)の大盛り、ご子息と思しき男性と厨房に立つ親父さんに「ご馳走様でした、お元気で」と声を掛け店を出ました。

 郷愁相俟って誠に美味、また行かなくちゃ。
  


Posted by 府中店長 at 07:19Comments(0)