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2019年07月06日

淡路島の思い出

 私もう直ぐ63歳になりますが、仕事柄今までに色々な土地を訪問する機会に恵まれました。

 嫁入り道具の配達では大阪・奈良・兵庫、中国5県、そして香川・愛媛、中でも一番思い出深いのは淡路島に出掛けた時のことです。

 前夜11時頃出発、峠越えをして岡山県の落合ICから中国道、福崎から播但道を経由して明石市、そこからフェリーに乗って淡路島着が確か朝の5時過ぎ、港の近くの広場にトラックを停めて仮眠を取りました。

 気が付けば眩しいばかりの朝陽、中年のお巡りさんがトントンとドアを叩いています。

「あんたねえ、ここ駐禁だよ」
「そうなんですか」

 昔、嫁入り道具の配達はトラックに積んだ荷物を寿の文字が入った幕で覆っていましたので直ぐにそれと分かり、ナンバーを確認した彼は続けてこう言いました。

「ふ~ん島根からかね」
「ええ、昨日の晩出ました」
「そりゃご苦労さん。でもここはちょっと不味いや」
「何処へ移動したら良いですか?」
「まっ、駐在所の前にでも停めたらね。で、行先は?」

 昔はカーナビなんてありません、ですから遠方への配達では駐在所の存在が頼りだったのですよ。

 あれは確か30歳前後の頃、従って30数年前、配達後に明石まで戻り深夜とは桁違いの人波と交通量を眺め、「ちゃんと島根まで帰れるんかのぉ」とハンドルを握ったことを思い出します。

 彼の地は『悪魔が来りて笛を吹く』の中に登場する神秘的な島、そんなイメージを抱いての淡路行でございました。

 親切にしてくれたあの駐在さん、ご存命であれば80半ばか、お元気なら良いが。face_02
  


Posted by 府中店長 at 08:20Comments(0)店長日記