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2018年07月30日

西日本豪雨の教訓に学ぶ

 私が『今、堤が危ない』のタイトルでブログを記したのが2008年12月10日、いま読み返してみますと今から10年以上も前から行政は農業用の堤やため池の危険性を指摘していたことが分ります。

 今回の西日本豪雨では甚大な被害が発生しましたが、堤やため池の崩壊がその要因の一つであると言われています。

 私が子供の頃、数年に一度は堤が水抜きされ、数日間は天日干しされていたものでした。この水抜き作業では池で育った大きな鯉やフナが沢山獲れますので大人も子供も大興奮、あれは一種のお祭りでしたねえ。

 さてこの水抜きは普段水面下にある場所を天日干しする事により土壌が堅く締まり、また内部や土手の部分に不備な箇所があるとその都度修理するという大切な作業だったのです。

 しかし一方、当たり前ですがこの作業には多くの人手を要しました。

 危険の無いように少しずつ水を抜いて行く作業、土手部分に亀裂や水がしみ出していないかを確認する作業、ヘドロや藻・水草を取り除く作業、水が引いて行った後の内部の状況を確認する作業、そして不備を発見すれば直ちに修復する作業等々、その堤の水に依存する農家がこぞって参加してこそ成し得る作業だったのです。

 それが国策の減反や兼業農家の増加により農業人口が著しく減少し、堤やため池が放置されて来た結果、土壌が今回の集中豪雨に耐えきれず決壊してしまったのです。

 本町にも、「ここが切れたら大変なことになるな」と思われる堤が点在しています。危険な堤やため池をどう処置するのか、行政や議会の早急な対応が待たれます。
  


Posted by 府中店長 at 08:51Comments(0)店長日記