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2017年06月29日

記憶

 日曜日の夕方、伯母の通夜に参列するため会社を早退し昨日まで頓原で過しましたが、実家で三泊するなど本当に久し振りでございました。

 さて夜の徒然にと持ち帰ったのが先日入手した『二人のエース』、その中に次の一節がありました。

『衰えが目立ってきた外木場は78年、リリーフに配置転換される。
 シーズン初登板は四月二日のヤクルト三回戦(得点5-7、神宮)。三番手として4-3の五回に登板する。六回には代打・八重樫幸雄に1号ソロを打たれるなどで、2回5安打3失点。逆転を許し、敗戦投手になる。』

 記憶違いでなければ私はこの試合を観ています。郷里の友人達と折り込みチラシや新聞紙を千切って紙吹雪を作り、千駄ヶ谷の駅を降りて勇躍神宮球場へと乗り込んだのです。

 三連戦でしたので三日間通い続けた神宮球場、そして待ちに待った外木場さんの登板、この時私達の近くで観戦中の親子の会話が耳に入りました。30代半ばと思しきお父さんと10歳位の男の子、お父さんが男の子に静かに語り掛けました。

「いいか、良く観ておけよ。ひょっとしたらこれがカープの大エース、外木場さんを観れる最後の試合になるかもしれん。」

 昭和50年(1975年)のカープ初優勝で鬼神の活躍を見せた外木場さん、しかしそれ以前の弱小時代を含めて酷使された肩はぼろぼろ、このお父さんの言葉通り嘗ての球威はありませんでした。

 75年 20勝13敗・防御率2.95
 76年 10勝 5敗・防御率3.94
 77年  1勝 2敗・防御率5.57

 そしてこの78年外木場さんの成績は更に下降線を辿り、遂に翌79年に引退を決意されたのです。

 78年  1勝 3敗・防御率5.87

 東京での学生時代、あの日外木場さんを観る事ができたのは望外の幸せでございました。しかし確か三連戦三連敗、負ける事には大慣れのカープファンでも駅までの道は遠かったことを思い出します。
  


Posted by 府中店長 at 08:47Comments(0)広島東洋カープ