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2016年03月04日

新党の行方

 民主・維新による新党結成の話題が連日の様に報道されています。党名、政策、綱領、規約など全く無い状態で3月中の結党大会を開く方針とか、これでは只単に選挙戦に備えるための野合と言われても仕方無いでしょう。特に綱領、これ無くして政権を奪取した民主党の迷走ぶりは記憶に新しいところです。その反省を踏まえるのであれば先ずは綱領をきちんと定め、それに賛同する人々による結党が筋ではないかと考えます。拙速に事を運ぶは民主の二の舞、私の眼にはそう映ります。

 また民主・維新が安保関連法の対案として国会に提出した法案についても疑問が残ります。「闇雲に『反対』を叫ぶだけでなく野党は対案を」と本ブログで何度も申し上げて参りましたので、遅きに失した感はありますが法案提出には一定の評価をしたいと思います。

 しかしこの対案、民主党の説明によりますと「専守防衛に徹し、近くは現実的に、遠くは抑制的に、人道支援は積極的に、との姿勢を具体化した法案」と分かった様な分からぬ様な文言ですが、これはつまり日本国周辺での有事に関しては米軍の庇護を頼んで後方支援に留め、連帯国の有事については与り知らぬという、他国から「自分の都合の良いことばかり言うなよ」と糾弾されるは必至の法案ではないでしょうか。

 一方で民主は今夏の参議院選において共産と選挙協力で合意とか、全く理解に苦しみます。天皇制や自衛隊を否定する共産党、そんな政党と選挙協力をする民主党、大義は何処にあると言うでしょう。

 TPP、消費税、原発、全ての面で主張の違う両党。

【TPP】民主:民主政権下で推進、共産:断固反対。
【消費税】民主:三党合意の立場、共産:断固反対。
【原発】民主:再稼働容認、共産:再稼働反対即廃炉。

 『安保関連法案阻止』と『安倍内閣打倒』、理念も主義主張も異なる政党がただこの二点だけで選挙協力をするのはこれまた野合と言われても仕方無いでしょうし、果たしてこれで国民の理解が得られるのか甚だ疑問と言わざるを得ません。

 選挙戦における野合が選挙民の反発を買う、これは昨年の大阪W選挙が如実に物語っています。

 選挙に先立つ『大阪都構想』の住民投票において民主・共産と反維新で共闘した自民大阪府連、自民党員の一人としてこの時ほど怒り、また呆れたことはございませんでした。結果は『否決』と府連の思惑通りとなりましたが民主・共産と同じ街宣車に乗り、演説するその姿を選挙民は忘れていなかったのです。

 大阪府連は性懲りも無くW選でも反維新で共闘、そのことに違和感を持つ自民支持者の多くが維新に投票したのであろうと推測します。もし島根でそんなことがあったら私は決して自民に投票しないでしょうし、その意味で大阪の自民党員の方々の気持ちは良く分かります。W選における自民の完敗は自明の理と申せましょう。

 ともかく各政党は支持者の納得の行く選挙戦を行って頂きたい。間違っても自民大阪府連のような裏切り行為だけは厳に慎んで頂きたい、それだけを望みます。




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Posted by 府中店長 at 08:59Comments(0)店長日記