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2014年09月18日

木釘

 上等のタンスの引き出しを作る時、横板と底板を組むのに木釘(きくぎ)という物を使います。これは文字通り木で作った釘、この釘を使う事で結合が強固となり、またスチール製やプラスティック製の物に比べとても優れている点があるのです。

 これが木釘です。


 この木釘を底板の方から横板に打ち込みます。(画像で丸く見えているのが打ち込まれた木釘です)


 さて木製ですから当然ですが、引き出しの底板は開け閉めの度に少しずつ摩耗して行きます。この時木釘ですと底板の摩耗と一緒にすり減って行くのですが、スチールやプラスティック製だと引き出しの底板が摩耗しても釘はすり減りませんのでそのまま残り、結果的に家具本体の枠にキズを付けてしまうのです。

 使い込んだタンスの引き出しを取り外して枠を見ると縦に細かな傷が入っていることがあります。これは木釘以外のすり減らない釘を使うことにより、底板がすり減った時に釘の頭が底板より飛び出してしまう事に原因しています。

 一昨日お客様が修理の依頼に来店され、持参された引き出しをみると府中産の上物、残念ながら底板が少し抜けかけた状態になっています。



 接着剤を入れて木釘で修理、とは思いましたが当店に手持ちに木釘がございません。そこで取引先のメーカー森本木工の社長様にお願いし、少し分けて頂くことに致しました。社長様、木釘が昨日届きました。誠に有難く、深く感謝申し上げます。




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Posted by 府中店長 at 09:24Comments(0)家具の修理