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2013年02月21日

懐かしの「冷し賃」

 先日友人のKと話しておりまして、不意に「冷しトマト」との初遭遇を思い出しました。その日まで冷したトマトを食べたことが無かった訳ではありませんが、初めて「冷しトマト」と言うメニューがあることを知った日、それは学生時代に幼馴染みのHさんに連れられて行った定食屋でのことでした。それはおそらく当時Hさんが住んでいた三軒茶屋での事であろうとのKの解説に、そうだったよなあと得心したものでございます。

 そして帰途、ハンドルを握りながら「そう言えば子供の頃、冷し賃なんてものがあったよなあ」と思い出しました。「冷し賃」、若い方には「そりゃ何じゃい?」と言われそうですが、昔はそれがあったのよ。例えばラムネ、普通のものと冷したのでは値段が違った、それがいわゆる「冷し賃」。それは本体に比してかなりな高額でして、確か5円位はしたと記憶していますがあれは何時頃まで続いていたのか?昭和40年代には既に存在しなかったのかな?それとも故郷が山深い田舎だったからこそ存在した「冷し賃」だったのか?

 様々な?を解明すべく、昨日友人Tを彼の住む施設に訪ねた時に聞いてみました。Tの家は当時の松江市の最東端、高校時代に何度かお邪魔したことがありますが私の故郷とそれほど差があるとは思えない田舎町、きっと「冷し賃」は知っているだろうと思い尋ねてみました。

「昔、冷し賃ってあったよなあ」
「冷し賃?知らんなあ」
「だってお前、ラムネとかジュースとか、冷してあるのは高かっただろ?」
「そんな事無いだろ、冷してあっても値段は一緒よ」
「そうかあ?」
「そりゃあお前、頓原(とんばら:私の故郷です)だけだろ」

 引き続き体調も良く、三度三度の食事も美味しいと言うTが笑ってそう答えました。じゃあ何か、やっぱし山奥ならではの「冷し賃」だったってことかいな?

 思いますにおそらく私が生まれる前には日本中で「冷し賃」は当たり前だったはず、それが段々と姿を消し昭和30年代では限られた不便な土地だけで生き延びていたのではないでしょうか。良いじゃないですか「冷し賃」、まるで西岸良平さんの三丁目の夕日の世界だがね。そう思いながら、「冷し賃」を知っている事に感謝しつつ家路を急ぐ昨日でございました。




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Posted by 府中店長 at 09:14Comments(0)店長日記