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府中店長
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2012年07月29日

巨匠の筆

 本格推理の巨匠、鮎川哲也さんは私の好きな作家の一人です。既に鬼籍に入られ久しい鮎川さんですので新刊本など望むべくもなく、今までに集めた小説を時折り読み返して楽しんでおりますが昨夜は「戌神(いぬがみ)はなにを見たか」を手に取りました。



 これは1976年と言いますから昭和51年の作品ですが、その中の一節に成程なあと思ったこんな箇所がございました。

『大塚の性格解剖が成果をあげなかったことから、鬼貫(おにつら:鬼貫シリーズの主人公、警部)は従来の方針を若干変更して、小日向殺しの動機の発見に全力を投入することになった。それが見つかれば大塚の犯行であり、したがって彼が主張するアリバイは偽物だということになる。が、動機を見出すことに失敗すれば、無動機の殺人はあり得ないのだから大塚はシロとみなければならず、この場合はアリバイを認めるのである。』

 昭和51年、この時私は東京都下の小金井市で学生生活を送っておりましたが、その頃はまだ『無動機の殺人はあり得ない』と巨匠が言い切ることの出来る時代だったんですねえ。痴情か金銭かそれとも怨恨か、当時は動機こそが殺人事件の重要なポイントだったのですがそれに比べ昨今の無差別殺人の多さはと改めて感じた昨夜でございました。しかし世はオリンピック真っ盛り、何もこんな事で悩まなくてもと、一方ではそうも思うのですが。face_02




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Posted by 府中店長 at 08:10Comments(0)店長日記