府中家具　バンザイ！

　今朝の新聞を見てビックリしました。大好きだった横綱隆の里、鳴門親方が59歳で急死されたとの報道です。

　55歳の私とは同年代、その余りにも早い旅立ちに言葉もありません。どこか柏戸さんに似て近付き難い雰囲気を持った横綱らしい横綱、そんな隆の里さんがこんなに早く逝かれるとは……。

　残念な悲報に接し、ご冥福をお祈りするばかりです。合掌。




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　決勝戦では敗れたそうですが、錦織選手が「スイス室内」の準決勝で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手に快勝した記事が今朝の地元紙の一面を飾りました。凄いですねえ、全く凄い。



　同じ一面と地方版には、里見女流三冠が昨日行われた「第19期大山名人杯倉敷藤花戦」3番勝負の第一局で先勝した記事も。昨日店を閉めてから棋譜を見ましたが中盤からは怒涛の寄せ、あの清水さんを破ったのですからこちらも凄いの一言。この調子で次局もと、そう願っております。





　そして出雲は神在月、旧暦10月10日に当たる5日夜、出雲大社では神々を迎える神迎（かみむかえ）神事が営まれました。



　全国の皆様、今出雲大社には八百万の神々がお揃いです。大国主命を囲み、向こう1年間の縁談や農事についてお話し合いの真っ最中なのです。ですからね、婚活も結構ですが今は出雲大社ですよ出雲大社。




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　男子テニスのスイス室内は5日に当地でシングルス準決勝が行われ、世界ランキング32位の錦織圭（ソニー）が同1位のノバク・ジョコビッチ（セルビア）と対戦、2―6、7―6、6―0で逆転勝ちして決勝に進んだ。10月の上海マスターズに続いて4強入りを果たした錦織は、4月の米国クレーコート選手権以来通算3度目のツアー決勝進出を果たした。(時事通信)

　錦織選手には誠に申し訳ありませんが、この「スイス室内」とはどんな大会なのかサッパリ分かりません。分かりませんがそれでも世界ランキング1位の選手を破ったこと間違いなし、このところの錦織選手は絶好調ですねえ。

　「島根の三星」の一人が世界1位を破った日に、同じ「三星」の里見さんが倉敷藤花戦の第一局を迎えるとは、何となく辻占が宜しいようで。




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　先日女流王将戦で見事初防衛を果たした里見香奈女流三冠、いよいよ明日、第19期大山名人杯倉敷藤花（くらしきとうか）戦3番勝負の第一局が始まります。対戦相手はやはりこの人、清水市代女流六段です。将棋は不案内な私ですが何度胸躍らせたことか、楽しみなこの二人の対局がまたもや巡って参りました。

　対戦場所は島根県仁多郡奥出雲町（にたぐん　おくいずもちょう）の亀嵩温泉玉峰山荘（かめだけおんせん　たまみねさんそう）、映画「砂の器」の舞台となった山里です。今は亡き名優、緒形拳さん演じる三木巡査が乞食の父子を探して石段を駆け上がるシーンが撮られた神社の対面にある玉峰山荘、自然豊かな環境はきっと清水さんも気に入ってくれることでしょう。一方迎え撃つ里見さん、亀嵩は彼女の住む出雲市から車で1時間ほどでしょうか、地元島根からのスタートに取り分け力も入るでしょうからまたもや好勝負が展開されそうです。

　それにしても清水さんは凄いですねえ、この対局を終えたら現在１勝１敗の対に持ち込んだ女流王座戦の第三局が11月19日、倉敷藤花戦の第二局が11月27日とタイトル戦が続いています。まあそれだけ強いと言うことでしょうが、何と来年早々に始まる女流名人位戦の挑戦権も早々と手に入れ、またまた里見さんとの対戦が待っているのです。強い、清水さんは本当に強い。その清水さんに勝つことは至難のわざでしょうがこちらも「出雲のイナズマ」、「島根の三星」、若い力でドンとぶつかって欲しいものだと思っております。「気持ちは挑戦者」、その思い忘れずに。

第19期大山名人杯倉敷藤花戦の中継サイトは【こちら】です。




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　昨日配達途中、国道9号線のある交差点でかなりの人数の警察官を見掛けました。「今日は何かイベントでもあるのかな？交通整理のお巡りさんか？それにしては人数が多いなあ」と思いながら配達先へと急ぎましたが、何とこれが強盗殺人事件の現場に立つ警察官だったことが後から分かりました。

　昨朝6時半過ぎ、地下道を通って散歩中の89歳のお爺さんに金品を強奪する目的で近付いた男が包丁で刺し、そのお爺さんは数時間後に亡くなられたそうです。地下道の防犯カメラに映っていた犯人が逮捕されたのが事件発生の5時間後、捕まったのは近くに住む45歳の男だったとのことです。



　島根は田舎、それ故に凶悪な事件は起こらないと思っていましたが、近年は信じられないような事件が続いています。浜田市で発生した女子短大生殺人事件は記憶に新しく、また私の住む町内でも精神障害のある男性が両親を撲殺するという事件がありました。

　今回の事件は通り魔的な犯罪と言えそうですが、何れにしても89歳のお爺さんを手に掛けるとは言語道断、弁解の余地など全く無い人非人の所業です。毎朝の散歩を楽しみに老後を送っていらっしゃったこのお爺さんのご家族のご心痛、如何許りかと拝察致します。

　それにしてもこんな田舎で早朝の強盗殺人事件とは、世も末と申しましょうか、物騒な世の中になってしまったものでございます。




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　昨日友人Tの見舞いに行き、病室の廊下にある椅子に座って3時間ほど話をしました。久し振りにコーヒーが飲みたいと申しますので自販機で缶コーヒーではなくカップに入って出てくるものを買い求め、それを飲みながら話し込みました。

　2ヶ月前の歩行器で歩く姿は悪い方の左足をサッと出し良い右足は左足に添える様にゆっくりと踏み出していましたが、昨日見る限りではよちよち歩きとは言え両足が同じリズムで動いていましたので、会って直ぐに「お前随分と良くなったなあ」と声を掛けました。

　それから色々な話をして持参した国分寺駅や出身大学の写真を見せましたが、何せ30数年振りのことですから「あんまり良く覚えとらんなあ」とT、そこで40枚余りの写真を一枚ずつ丁寧に説明しました。

「ワシ等が通ってた当時は木造の平屋だったけど、今の国分寺駅は丸井が入った駅ビルになっとるのよ。どげだ、この賑やかさは」
「ほんとに変わったなあ、昔は古い建物だったのになあ」

「ほんでここが南口、昔はロータリーになっとったがな。ここにラーメン屋があって、お前と一緒に食ったことがあるけどなあ」
「そげかあ？憶えとらんなあ」

「んで南口を出て左へ行くとゆっくりとした下り坂、途中の右側に公園があったろうが」
「ああ、それは何となく憶えとるなあ」

「ここだがな、ここの角を曲がって坂を上ると大学の方だで」
「そうかあ、坂を上ったんだっけなあ？」
「そげだがな。上りきって右に直角に曲がったのがここ、これが大学の正面だで、憶えとるか？」
「う～ん？」

「ここが学食のあった学生会館」
「ああ学食なあ、憶えとる憶えとる」
「そんでこれが学生課のあった1号館、卒業生名簿が張り出されたがな」
「そうだ思い出した、ここだったよなあ。ワシは絶対に卒業出来んと思っとったけど、追試を受ければ卒業させてやると言われてなあ。あの発表の日、学生課で説明を受けたんよ」

「これが図書館、今建て替えの途中だけどな。それでここが10番教室、お前憶えとるか10番教室？」
「おっ、あの階段教室か？へぇー、今でもあるんだなあ」
「お前なあ、そんだけ憶えとったら上等よ」

「ワシもなあ、50歳くらいまでには一度東京へ行ってみたいと思っとったけど、こんな体になったんじゃあもう無理だわなあ」
「そげなことがあるかい、もう少し良くなったらワシが連れて行ってやるがな」
「そうなったら良いけどなあ……」

　その後聞きますと授産施設への入所が決まり、2年間お世話になった病院を退院して今月20日頃にはそちらの施設に行くとのことでした。月曜から金曜日まで毎日5時間程作業をして受け取る報酬が日に300円、月額にして6000円余りとか。「それでも生活保護を受けとるし、何せ歩行器に頼る生活じゃあ外出も禁止されとるから、お金に困ることは無いんよ」と申します。

「まあ一歩前進だがな、良く頑張ったなあ」
「うん、お蔭でなあ。それでなあ、来年の年末くらいまでには何とか杖を使って歩けるようになりたいと思っとるのよ」
「そげそげ、杖で歩けるようになったら外出も許可して貰えるし、その時はワシが車で迎えに来るがな」
「うんうん、それでな、お前に頼みがあるんよ」
「何でも言わんかい、銭は無いけどな」

　冗談めかして答える私に、Tがこう言いました。

「杖で歩けるようになったらなあ、一畑（いちばた）に連れて行ってくれんかなあ」
「一畑？」
「うん、一畑。ワシなあ、一畑で買い物がしてみたいなあ」

　一畑とは、JR松江駅前にある県内唯一の百貨店です。今の歩行器から杖で歩けるようになったら百貨店に行って買い物をしてみたい、そう言うTの顔を見つめていましたら、何とささやかな願望なのかと涙がこぼれそうになりました。

　Tよ頑張れ。その内に一畑はおろか、東京にだって行ける日がきっと来るけんな。




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　本日定休日、入院している友人Tの見舞いに出掛ける予定にしています。前回行ったのは8月末、ですから2ヶ月振りとなりますが今日で三度目。少しは良くなって居てくれればと願い、今日はあるものを持参しようと思っております。

　それは先日行った国分寺、そして出身大学の写真なのですがTとは高校大学を通じて同窓の仲。そのTがアルコール依存症とそれに伴う栄養失調から救急車で病院に運ばれたことを長らく知らずにいた自分の迂闊さに臍を噬み、せめて2～3ヶ月に一度は見舞いに行こうと決めているのです。

　しかし面会時間は考えなくてはいけません。一度目に彼を見舞った時は10時過ぎに行ったのですが、話しに興じたTは看護師さんがお昼ご飯を勧めてくれたのにいっかな食べようとは致しません。

「ワシ待っとるけえ、お前、飯食べたらの」
「良いが良いが、腹も減っとらんしどうせ残すけんなあ」
「お前、それはイケンで。食うもの食わにゃあ、病気も治らんがな」

　そんな顛末がありましたので二度目の見舞いは昼食後、今日は午後2時過ぎを考えております。「まだ国分寺や大学のことを思い出すのはちょっと無理かな？だけど話してみるとあいつは結構昔の事を覚えているから、何とか思い出してくれれば良いけどなあ」とそんな思いを胸に、そして少しは良くなっていることを願い出掛けることに致します。




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　10月29日朝、8時までにはホテルを出て大学のある国分寺に向わねばと6時過ぎに起き出し、宅急便で送る荷物の整理をしておりました。テレビはNHK朝のニュース、それを横目で見ながらの作業を続けておりましたらある作家さんの紹介が始まり、暫し手を止めて番組に見入りました。

　その人は福島県出身の若い女性、それも治療の方法も確立されていない難病に苦しむ大野更紗（おおの　さらさ）さんでした。上智大学の大学院生だった彼女を突然襲った難病、「何故自分がこんな難病に」と随分苦しんだことでしょうが、その難病を受け入れて本を書こうとするまでには相当な葛藤があったことでしょう。それを見終わった私は本の題名を書きとめ、「今日何処かの書店で買って、帰りの飛行機の中で読もう」と思ったものでございます。何せ天下のNHKが紹介する人物の本、間違いはないでしょう。

　そして帰路、羽田空港で目に付いた書店に入り、その本「困ってるひと」はありますかと店員さんに尋ねましたら、「はいこれです」と直ぐに手渡してくれました。その店員さん、「お客さんも今朝のNHKを見られました？」と聞いてきます。「そうなんですよ」と答えましたら、その日NHKで大野さんの特集があることが前以て分かっていたので用意して待っていたとの事でした。何と見上げた店員魂、「あなたは凄い人ですねえ」と言葉を掛けてお金を払った次第です。



　帰りの飛行機の中から読み始め、昨日までに読み終えた「困ってるひと」。余人には想像もつかない壮絶な治療、自らの将来に対する不安、そんな過酷な環境の中で芽生えた恋愛、大野さんはそんな日常をユーモアを交えて淡々と書き綴っています。若い女性、それも優秀な上智大学の大学院生さんの書いたエッセイですから出て来る単語に「え、何これ？」と戸惑う箇所もございますが、ポプラ社刊、大野更紗著「困ってるひと」1,470円、一読をとお薦め致します。




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