府中家具　バンザイ！

　昨夜帰宅して晩酌をしておりますと、新聞を見ていた妻が「あら、今日は鬼平がやるよ」と申します。「何時から？」と聞きますと9時から11時までのスペシャル版とか、これは見逃せませんねえ。

　普段の私はテレビより睡眠、寝ることを無上の喜びとしております。加えてここ一週間は売出しから配達と少々体も疲れ気味、「風呂・飯・寝る」の日々を過ごして参りました。しかし、鬼平と聞いてはなあ。

「タイトルは？」
「盗賊婚礼」
「うん、盗賊婚礼か。で、ゲストは？」
「えーとねえ、松平健さんが出るみたいよ」
「松健さんが？う～ん、なるほどなあ」

　私の予想通り松健さんは物語の中心となる盗賊役、しかし原作とはちょっと違っていましたねえ。まあしかしそれでも大満足、盗んだ780両を「しっちゃく　はちじゅうりょう」と言った染五郎さんのセリフも良かった。「江戸っ子だってねえ、寿司食いねい」、出雲人の私が思わずそう言ってしまいそうになりましたよ。

　見終わった私の頭に浮かんだのが東京は新橋の「鬼平料理　池波」、6人座れば一杯のカウンターだけの小さなお店です。女将さんの落ち着いた物腰と低く流れる鬼平のエンディング曲、甕入りの芋焼酎「一刻者（いっこもん）」に旬の肴。東京は遠いけど、あのお店、もう一度行ってみたいなあ。




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