府中家具　バンザイ！

　昨夜ある会合から帰って参りますと、勢い込んだ妻がこう申します。
「カープ勝ったよ、栗原がまたホームラン！」
「で、タイガースは？」
「途中まで負けとったけどねえ」
「相手は何処な？」
「ジャイアンツ、だったと思うけど・・・・・」
「お前なあ、今日うちが勝ってタイガースが負けりゃあ、カープが2位だで2位」
「凄いよねえ」
「ああ、凄いよのお。8月に2位なんて、ここ近年記憶に無いがや」

　パリーグとの交流戦で敗戦に継ぐ敗戦、10連敗だったか11連敗だったか、嫌な事は直ぐに忘れてしまおうとする性分ですので既に定かではございませんが、あの時、「今年のカープも終わったな」と正直思ったものでございます。「それでも今年は良くやった方だよ、一時は首位にも立ったけんな」と自らを慰めておりましたが気が付けば2位、もう一度夢を見せてくれるってか？

　私思いますに、これは不惑三銃士の頑張りの賜物でしょう。カープ生え抜きの前田智徳、ベイスターズから来てくれて3年目のシーズンを迎えた石井琢朗、そして今年から加入してくれた豊田清、三人とも若手には無い「何か」を持ったカープの宝物です。打率も防御率も関係無くここぞと言う場面で一仕事、これがファンには堪らんのですよねえ。

　栗原もマエケンも頑張っとるけど、やっぱりワシは三銃士。3年前、敵ながら誠に天晴れと思っていた石井選手が入団してくれたのも信じ難い喜びでございましたが、その上今年は豊田投手まで来てくれるなんて思いも寄らない朗報でございました。

　カープファンは看板選手が次々と資金の潤沢な他チームへ、それも同じセリーグの球団に移籍して行く姿を嫌と言うほど見せつけられて来ましたもんねえ。そんなカープに良くぞ加入してくれたと、両選手には心から感謝したいと思っております。そしてこの二人の加入が前田智徳選手の心的負担を軽減し、その結果あの勝負強いバッティングが少しずつではありますが甦って来たのだと確信しております。

　この勢いがどこまで続くのかそれは誰にも分かりませんが、三銃士の活躍で今暫く夢の続きを、そう願いながら見つめた今朝の順位表でございました。




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