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2011年07月24日

小京都津和野の知恵

 島根県西部、山口県との県境に位置する津和野(つわの)は山陰の小京都と呼ばれ、森鴎外(もりおうがい)や西周(にしあまね)生誕の地としても知られています。また町を流れる掘割には沢山の鯉が泳ぎ、今に残るなまこ壁と共に田舎の小藩であった往時を偲ばせる観光の町です。

 その津和野に関するある記事が、今朝の新聞に載っていました。何と県外に住む津和野出身者の方向けにお墓掃除の代行を始めたとか、その名も「陸の燈台プロジェクト」。あの「プロジェクトX」の主題歌、中島みゆきさんの「地上の星」が聞こえてきそうじゃありませんか。



 料金は1万円、だけど申し込んだ人には町の特産品が5千円分送られるそうですからお墓の掃除代金は僅か5千円なんですねえ。格安な料金設定もさることながら、墓地の荒廃を防ぎ特産品の販路拡大にもつながる一石二鳥の素晴らしいアイディアです。

 遠く故郷を離れ都会で生活している人達は、お盆が近付くこの時期に故郷の懐かしい顔やお墓のことをきっと思い出すことでしょう。帰りたいけど帰れない、せめて先祖さんが眠るお墓の掃除くらいはと思っても帰れない、そんな方々にとってこれは願ってもない企画だと思います。

 実は父の墓のあるお寺さんの墓地にも、とても立派なのにここ何年も掃除をされていないと思しきお墓が結構あります。家を守って来られたお年寄りが亡くなり、子供達は皆都会で生活しているためにお墓の世話をする人が居なくなり、その結果お墓はどんどん朽ちて行くのです。

 私の実家も例外ではありません。兄や私、そして甥の代まではお墓を守るでしょうが、お盆のお墓参りだけは欠かさないで欲しいとは思うものの、甥の子供達に無理やりそれを押し付けることなど出来ませんものねえ。

 しかしこのプロジェクトを立ち上げた津和野町の貴方、貴方は偉い、実に地域密着の素晴らしいアイディアと感服致しました。お墓のことで内心忸怩たる思いを抱く人達に救いの手を差し伸べ、特産品販売と雇用の場を創出する又とない名案ですなあ。私が町長なら、金一封で表彰物ですよ。津和野で始まったこの動き、過疎化が一層進む島根では「おそらく他町村に広がるだろうなあ」と感じております。

 だけど本当はですねえ、お盆の期間中の鉄道や飛行機代、そしてホテルや旅館の料金が普段よりも高くなる現状が問題ですよねえ。逆に普段に比べて格安となれば、皆さん大手を振って故郷に帰って来られるのになあ。大体やねえ、人が沢山利用する時期は安くせんとおかしいじゃろ。それは割り算をしてみれば一目瞭然、例えば羽田から出雲まで飛行機を飛ばすのに掛かる経費の総額を利用者数で割ると良いんですよ。そしたら利用者数の多い時ほど料金が安くならないとおかしいでしょ?

 分からぬではないが、これは「儲かる時はとことん」の発想なのでしょう。まあそれもホテルや旅館さんは仕方ないとして、せめて公共交通機関には是非とも再考を望みたいですねえ。割り算だよ割り算、そんなことは如何な文系人間にも分かるがね。




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Posted by 府中店長 at 12:47Comments(0)店長日記