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府中店長
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2011年07月15日

原発のある市へ

 八束(やつか)郡東出雲町から松江市東出雲町へ、8月1日の合併に伴い本町の住所が新しくなります。封筒も納品書も請求書もそして領収書も、今の住所を記したものがまだ沢山残っているんですけどねえ。まあ「もったいない」の精神で残っているものは全て使うことにしておりますが、当分はそれも許されるでしょう。

 さて昨日、県西部の浜田市に住む友人Kから久し振りに連絡がありました。彼は現在浜田市にある医療法人の副院長を務めておりますが、同じ下宿で過ごした高校時代から生真面目一本、私とまるで違うところが両者の親交継続の大きな要因となっています。

 そのKの奥様は福島県出身、ご実家は地震で屋根や壁が壊れた上に原発の影響もあり、義母上の身を心配したKが浜田に引き取っているのだそうです。

「5月に福島に行ったんだけど、福島の人の顔が暗いんよ」
「そうかあ、そりゃまあ、あの現状じゃあ仕方無いじゃろ」
「特にね、小さな子供さんが居るお母さんの顔がねえ。原発の問題は体より心、そう思ったわ」
「お前は医者じゃけえ、余計にそう思ったんだろ」
「それとなあ、高校時代は松江に住んどったのに島根原発の安全性なんて考えた事も無かったけんなあ、お前はどうだった?」
「お前が思いも付かんことを、ワシが考える訳無いじゃろ」
「そうかあ。しかしお前も8月から松江市民になるんだろ、お前の原発に対する考え方ってどうなんよ?」
「そうさなあ、万一事故があった場合には中高年以上の者は運命と思って諦める、それしか無いじゃろ。今まで長らく生きて、ワシなんか好きな事をして来たんじゃけえなあ。だけど子供達はそうは行かんで、何としても守ってやらにゃあ」
「そうなんだよなあ、子供達がなあ」

 高齢となり、娘と一緒に暮らせる喜びより故郷を離れた生活で心の負担が大きい様だと義母上を気遣うK。彼の言う「体より心の問題」の原発事故、間もなく松江市民となる私も今一度考えてみたいと思っております。




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Posted by 府中店長 at 08:40Comments(0)店長日記