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2011年06月21日

マドンナは吉永小百合さん

 一昨日、仕事を午前中で終えてお休みを貰い、先輩方と大学のOB会の開催地である温泉津(ゆのつ)温泉に向いました。温泉津は石見銀山で採掘した銀の積み出し港、また北前船の寄港地としても栄えた温泉場ですが島根に住みながら私は初めて訪れました。

 温泉津の温泉街は一言で言えば昭和30年代にタイムスリップしたかのような町並みでした。板壁に木製建具の家屋、二階の窓の外には木製の手摺り、それはそれは懐かしい薬屋さんの佇い、心に沁み込むような風景です。

 また銀の積み出し港となった沖泊(おきどまり)を目にした時、「ああこれは天然の要塞だなあ」と感じました。深い入り江で両側には険しい斜面が続き、銀を狙う海賊などの襲来に備えるのには絶好の地形、おそらく当時は何棟もの物見小屋が建っていたことでしょう。

 さて見物を終えてK先輩が経営する「旅館後楽(こうらく)」に帰り、早速温泉を楽しみました。白濁色で、鉄分が含まれているのか口に含むとしょっぱい風味、何はともあれ「普段だと今頃家具を配達しているけどなあ、いや~極楽極楽」と堪能致しました。

 そしてこれは脱衣場を出て気付いたのですが、廊下の壁には何枚もの色紙と寅さんのポスターが。色紙は山田洋次監督に渥美さん、倍賞さんにタコ社長の太宰久雄さんの名前もありました。

 「K先輩、寅さんのファンなのかな?」と思い思い宴会場所へ、最長老で昭和32年卒業のT先輩の音頭で乾杯し宴会が始まり、盃が一巡したところでK先輩に色紙の謂れを伺って驚きました。

 実は1974年に公開された『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』はここ温泉津と同じ島根の津和野(つわの)が舞台となり、撮影期間中に山田監督や渥美さん以下ロケ隊の皆さんがこの「旅館後楽」に宿泊されたのだそうです。

 木造では珍しい3階建ての「旅館後楽」、「山田さんと渥美さん、それと倍賞さんが寝泊りされた部屋は3階でね、今でもそのままにしてあるよ」との事でした。

 続けてその作品のマドンナは吉永小百合さんと伺い、「じゃあ先輩、吉永さんもここに泊まられたんですか?」と聞きますと、「いや吉永さんは津和野ロケだけでねえ、温泉津には来ていないんだわ」との事でした。そして今でも寅さんファンの方から、「渥美さんの泊まった部屋はありますか?」との問合せが年に2~3回はあるようでして、「寅さんは不滅だねえ」としみじみと仰った次第でございます。

 宴会後たまたまその日温泉津の神社で奉納されていた「石見神楽(いわみかぐら)」見物に出掛け、お決まり須佐之男命(スサノオノミコト)のヤマタノオロチ退治に拍手喝采、宿に帰ったのが11時前だったでしょうか。

 帰るとK先輩が、「喉が渇いただろ、焼酎が用意してあるよ」とのありがたいお言葉。寝酒にと2杯ほどの水割りを頂いて消灯、翌日は6時過ぎに起床、朝ごはんを頂き辞去して家に到着したのが8時半頃でした。

 鄙びた山陰の湯治場「温泉津(ゆのつ)温泉」、都会地の方にはきっと癒し場になると自信を持ってお薦め致します。その際は、是非とも「旅館後楽」へ。




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Posted by 府中店長 at 09:03Comments(0)店長日記