府中家具　バンザイ！

　6月25日の大学OB会、翌朝のドタバタ劇を読んで頂いた方もいらっしゃいましょうが、昨日その真相が判明致しました。ある会合で支部長のK先輩と顔を合わせましたら、私を見るなりこう仰います。

「お前この間大丈夫だったか？」
「えっ、何がですか？」
「覚えとらんか？お前、無茶苦茶飲んどったがな」
「そうですか、いや翌朝は酷いことになりまして。ワシ、そんなに飲みました？」
「ホンに覚えとらんかや？」

　え～証人K先輩の言によりますと、6時から始まったOB会は当初2時間の予定だったのですが、興が乗ったと申しましょうか、結局9時までの3時間に及んだそうです。

　最初の乾杯は全員生ビール、私はお代わりをして2杯目、その後日本酒好きの最年長のO先輩にお付き合いしようと冷酒を頼みました。久し振りのOB会、蒸し暑い夜、ご存知の方はご存知でしょうが、こんな時の冷酒はことのほか美味しいんですよねえ。再びK先輩の証言を、今度は予算委員会風にお届けします。

「委員長」
「東京経済大学葵友会（きゆうかい）島根支部長、K君」
「先ず私はですねえ、このお店の二合徳利は正味二合、上げ底の徳利ではないと言う事実を喚起したい。担当者、如何ですか？」
「委員長」
「居酒屋A、店長君」
「えーK支部長のご質問にお答え致します。当店では正味二合、これを金科玉条にしておりまして、上げ底等は一切致しておりません」
「委員長」
「K君」
「この様に正味二合の徳利をですねえ、私の記憶によりますと7～8本、まあ途中からはもう一人の先輩も参戦なさり三人での所業とはなりましたが、それにしてもこれ程の量の冷酒を飲み倒しておきながら本人には記憶が無い、そんな事は信じられませんよ。あなたねえ、きちんと答弁しなさいよ、きちんと」
「委員長」
「居酒屋店長君」
「ダメだダメだ、担当者じゃなく本人に答弁させろ！」
「えーK君にお願いします。ご発言は委員長の許可を得てからにして頂きたい。居酒屋店長君」
「えー只今当日の伝票を鋭意精査中でございまして、現段階では正確な量を申し上げられないところでございます」
「何言ってるんだ！」「詭弁だ詭弁！」ヤジ、怒号。
「委員長」
「K君」
「私は本人の答弁を求めているんです、本人の！」
「委員長」
「東京経済大学葵友会島根支部会計、I君（無論、私です）」
「え～K支部長のご質問にお答え致します。只今7～8本もの冷酒、それも正味二合入り、を飲んだのではないかとのご指摘でございますが、当日のメモに目を通しましてもその旨の記載はございませんし、秘書にも確認致しましたがその様な事実は無く、全く記憶にございません」
「何だその答弁は！」「お前は小佐野賢治か！」再びヤジ、怒号。
「本日の予算委員会はこれにて終了致します」
「何だと、いい加減にせんかい！」
委員長席に詰め寄る野党議員。この後、予算委員会は修羅場となる。

　何と恐ろしい、正味二合の徳利を7～8本も、一体誰が飲んだんかいな？




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