府中家具　バンザイ！

　今日は朝の9時30分から、町役場である施設の備品（テーブル、椅子、事務机など）購入の指名競争入札がありました。一般の方々には余り馴染みがないこの入札（にゅうさつ）、こんな物が必要です。



　先ずは委任状。これは入札する会社の社長さんが自分の替わりに入札する代理人を決め、その人に入札に対する全ての権限を委任する事を文書にしたもので、これは入札前に提出します。そして委任状が受け付けられたらその人は受任者（じゅにんしゃ）となり、入札する事が出来るのです。本日の入札者は7社、その内社長さん自らが出席されたのが1社、この場合には委任状は不要ですので委任状を提出したのは6社でした。

　次に受任者は署名捺印し、いよいよ札入れ（ふだいれ：入札する事を「札を入れる」と言います）です。木製の入札箱、幅30センチ×高さ20センチ×奥行き25センチほどの箱に全員が入札書を入れ終わりますと、役場の担当者が目の前で開封して各社の入札金額を点検します。そしてそのチェックが終わると責任者（今回は町発注の物件ですので町長さんです）に入札結果を示し、その結果を発表します。

　今回の発表には、会場が少しどよめきました。その理由は、大方の予想より25パーセントも下回る価格である会社が落札したからなんです。退出後、同じ入札会場から出てきた顔見知りに「凄い札が入りましたねえ」と声を掛けられました。彼も予想よりも大幅に低い金額で落札された事に驚いた様子で、「自分の会社の仕入れ値より、落札価格の方がはるかに安いですわ」と少し興奮気味でした。「そりゃあうちも一緒だわね」と答えましたが、各社の仕入れ値は大同小異のはず、仕入れ値を切っての入札価格など考えられませんので何らかの理由でもあるのかなあと不思議に思いました。ひょってして、書き間違いとか？まっ、それは無いでしょうけどねえ。




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