府中家具　バンザイ！

　一昨日でしたか、夕方ラジオから流れる番組を聞いていまして、「なるほどなあ」と感じました。それはハイブリッドカーや電気自動車の【音】に関する特集で、それが如何に危険であるかを検証する番組です。

　今不況の自動車業界にあって唯一売上を順調に伸ばしているハイブリッドカーですが、これは一般の自動車に比べて極端に音が小さいのが特徴の一つです。その結果、目の不自由な方にとってはその存在を認知するのがとても困難となり、自分に自動車が接近しているのに気付かない状態になるそうです。これは健常者でも同じ事が言えまして、信号のない交差点に進入する時や横断歩道を渡る時、私たちは対向してくる車をその音と目で確認するスピード感で判断しています。

　インタビューに答える男性は日本盲人会の会長さんでしたが、「ハイブリッドカーはほとんど認識する事が出来ない」と証言されていました。目の不自由な方が行動される時に音は非常に大切な判断材料になりますが、それが認識できず、その上相手は走る凶器とも言える自動車なのです。なるほどこれは危険だなあと感じました。

　更に会長さんは、続けてこうおっしゃいました。
「私たち盲人にも車が接近している事が分かるように、何らかの音が出るようにして頂きたい。そしてその音はメーカーが違えば音が違うと言うのでは盲人は混乱するばかりですから、出来れば全メーカーで統一して頂きたいと願っています」

　環境に優しいと宣伝するハイブリッドカーですが、反面、こんな危険が潜んでいるのです。年内に何らかの対策を講じるために国交省で対策委員会が発足したと番組は報じていましたが、それまでは一人一人が盲人の方の目になる必要がありそうです。交差点での信号待ち、ちょっとした気配りは如何でしょうか。




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