府中家具　バンザイ！

　昨日の島根は雨が降ったり止んだり、時に激しい降雨となりました。皆さん車の窓を閉め切り、雨で視界も遮られます。こんな時の運転は神経を使うものですが、中でも高齢のドライバーの方には重い負担となり勝ちです。

　ちょうどそんな条件の時、私の前を高齢者ドライバーのマークを付けた軽自動車が走っていました。信号で停まった時に拝見すると高齢のご夫婦なのでしょうか、お二人の白髪頭が見えます。その軽自動車も私も右折車線で停車しておりまして、前の車の右ウインカーがチッカチッカ、雨は本降り。

　その交差点の右折車線は、高速道への進入路となっています。高架になっている高速道の下の交差点を横切り、渡りきったところで右折すると高速道への登り道となります。交差点の手前は高速道からの降り道となっていて、もちろん一方通行です。

　さて信号が青になり、前の軽自動車が前進を始めました。私も続いてアクセルを踏もうとした時、何と前の車が交差点の手前、高速道からの降り道、一方通行を逆行して行くではありませんか。私も私の後ろも、そして今正に高速道から降りてきた車も一斉にクラクションを鳴らしました。高速道から降りかけていたドライバー、中年の男性でしたが、強い雨脚を物ともせずに窓を開けて身を乗り出し手を振って制止しようとしています。

　この高速道からの降り道は二車線になっていますので、きっと勘違いされたのでしょう。しかしあの雨では進入禁止のマークも、そして数台が上げるクラクションの音も確認できないのか、そのまま登って行く軽自動車。200メーターも登りきるとそこは2車線の高速道の反対車線、こりゃ大事故になる、大変だ！

　しかし間一髪、続いて降りてきた大型トラックがライトを激しくパッシング、ハザードランプを点滅させてその軽自動車を遮るように停車しました。身振りで一方通行を知らせるドライバーにやっとその軽自動車がそろそろとバックを始め、私も後続の車二台もそれを見届けてから車を動かしました。

　時間にすれば僅か10秒かそこらでしょうが、さすがは大型トラックのドライバー、プロだなーと感心しました。自身も後続の車に追突される危険を顧みず、とっさの判断と的確なハンドル捌きで大事故を回避したのです。全国のドライバーの皆さん、この時期、運転にはくれぐれも注意致しましょう。雨は視界を遮り、閉め切った車内では音も聞こえません。言い古された言葉ではございますが、【注意一秒　ケガ一生】。




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