府中家具　バンザイ！

　突然ですが、皆さんは「あの人の芸をもう一度見てみたいなあ」と思う芸人さんはいらっしゃいませんか？私がこの頃そう思い懐かしいのは、三人トリオの「宮川左近ショウ」さんです。

　♪まいど～　皆様お馴染みの
　　お聞き下さる一節は
　　流れも清き宮川の
　　水に漂う左近ショウ～
　　男同士で　いたって色気はないけれど
　　熱と力で　今日もまた
　　シッカリやりましょ時間まで
　　それではアッアッアンアアアン　努めましょう～♪

　相当前の事ですからこの出囃子もあやふやですが、何気に口ずさむ事があります。あれは浪曲漫才とでも言うのでしょうか、ともかくリーダーの宮川左近さんが浪曲を唸りだすとギターの松島一夫さんが「ああどっこいどっこい」などの変な掛け声でその邪魔をします。「喧し！」の声と共に左近さんが松島さんを突き飛ばし、三味線の暁照夫さんに「おい何とかしてくれ」と泣きを入れ、それに応えて暁さんがポンポンと啖呵を切ります。その後暁さんが見事な三味線を披露してお客さんの拍手があり、お決まりの「いやー何で私こんなに（三味線が）巧いかしらん」とハンカチで顔を押える。ここから左近さんの浪曲が本格的に始まります。

　左近さんは宮川大助の師匠、そして松島さんは池波正太郎さん達の師である長谷川伸さんの義弟としても有名です。ネットで調べても余りCDやDVDは残っていないようで、だからこそなのか余計に懐かしさが募ります。宮川左近ショウ、もう一度見たいなあ。




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