府中家具　バンザイ！

　学生時代、だから30年も前の話になりますが、公衆電話は市内通話が3分で10円でした。当時公衆電話には赤、ピンク、黄色がありまして、中でも黄色の電話は100円硬貨が使える優れもの。この黄色の電話には大変お世話になったもので、田舎の島根へ何度電話をした事でしょう。まっ、お金の無心が主な用事ではあったのですが。

　確か、通話料金は夜の8時を過ぎると安くなったと記憶しています。それでも東京の小金井市から島根に電話をすると、もの凄い勢いで10円硬貨がなくなって行きました。10円玉を何十枚も公衆電話の上に置き、ひっきりなしに投入しながら話したものです。それが100円硬貨の使える黄色の電話ですとゆっくり話しが出来るので利用していましたが、あれ、お釣りの出ないのが玉に瑕でしたなあ。ところで今でも不思議に思うのが、赤とピンクの違いです。どちらも10円硬貨しか使えず、それ程の違いはなかったと記憶しているのですが。

　ところで今般、NTTの営業マン氏が来社し、光ケーブル電話にすればどうですかと提案してくれました。この通話料金を聞いてビックリ、何と全国一律3分が8円なんですと。
「そりゃあ北海道でも沖縄でも8円かね？」
思わずそう尋ねましたよ。世の中進歩したもので、30年前には市内通話が3分10円、それが全国どこにかけても3分8円。「石が流れて木の葉が沈む」、ふとそんな言葉が頭に浮かびました。




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