府中家具　バンザイ！

　昨夜、どうしても見たいTVがありましたので、閉店後早々に後片付けをして家に帰りました。その映画は【酔いどれ天使】。

　何時何処で見たのか覚えていませんが、東京での学生時代、確かに見た記憶があります。当時私が映画を見るのは大学のある国分寺か少し離れた立川でしたので、そのどちらかだったのでしょう。何れにしても、約３０年振りに見させて貰いました。

　いやー、やっぱり世界の三船ですねえ。あれが新人の演技かと目を疑うほどの、まるで剃刀のような切れ味です。肺病に侵されたやくざが段々と落ち目になり、やがて女も縄張りも奪われ、狂犬のように兄貴分の命をねらうも返り討ちにあって壮絶な最後を遂げたラストシーン。思わず、「う～ん、さすが三船」と意味不明の言葉が口から出ていました。

　次は、まるで妖艶な黒百合のような小暮実千代さん。ハッとするような媚態で、大人の女性を好演しています。この映画を見た当時の多くのお父さんの、「美人だなあ～」と言うため息にも似た言葉が聞こえてきそうです。

　そして、久我美子さん。これはもう、可憐なカスミソウのような愛らしさです。今の俳優さんの中にも綺麗な方は沢山いらっしゃるでしょうが、この久我さんを見ると、やっぱり昔の女優さんが数段勝っているなあと正直思いました。

　主役の志村喬さん、懐かしや進藤英太郎さん、いぶし銀の殿山泰司さん、そんなシーンがあった事など全く忘れていたけど笠置シヅ子さん。大満足の夜でした。




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