府中家具　バンザイ！

　７年連続で前年比を下回り、予算規模としては１９９１年の水準まで縮小した島根県の来年度予算がまとまりました。一般会計の当初予算額は、５０１２億円との事です。

　新知事となって初めての予算組みで注目されましたが、疲弊しきった島根県の財政をどう立て直すのか、新知事の手腕が期待されます。予算編成に当たって当初２５０億円の収支不足が見込まれたそうですが、職員給与カットの継続や事務事業の見直しなどで１５２億円に縮小し、その上で基金を取り崩して埋め合わせたとの事です。

　財政危機の最大要因である借金については、累計である県債残高は来年度当初で９９５５億円と５年ぶりに１兆円を下回る見通しとの事。予算額の約倍の金額が借金なのですから、島根県の再生はまだまだ途に就いたばかりです。

　しかしこの新予算、知事の思いも伝わって来ます。公共事業を削減する一方で、企業誘致のスタッフを４人から１０人に増やして誘致セールスを強化したり、財政再建によって社会的弱者に痛みが及ばないよう障害者の自立に向けた特別支援に予算を増額し、また中山間地や離島の医師確保のために就学金制度を充実させるなどの配慮も窺えます。

　地方の安心した暮らしと財政再建、中々難しいその両立を目指す新知事に、「頑張って下さいね」と心からエールを贈りたい、そんな思いが致します。




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