府中家具　バンザイ！

　昨日、年配の男性が来店されました。お話しを伺い、感動しました。


　戦前旧満州国に渡ったお婆さんが、70数年ぶりに帰郷されるそうです。しかし故郷の島根県安来市にはすでに血縁者がなく、その男性が身元引受人になる事で帰郷が許されたそうです。お婆さんは安来市の市営住宅に入居の予定で、生活必需品をその男性が揃えていらっしゃるとの事でした。


　行政の予算は非常に限られているため、新品の家具などとても買えないそうです。
男性「家具屋さんに失礼は承知でお尋ねしますが、中古の家具はないでしょうか？」
　私「お客様から引き取って、処分する家具ならありますが」
男性「それを、是非譲って頂けませんか？」
　私「じゃあ、これから倉庫にご一緒しましょう」


　今月中旬には所沢まで出向き、そのお婆さんと面談されるそうです。そして今回の事は、全くのボランティアでお世話役を引き受けられたそうです。


　幸い、整理タンスとソファーが使えそうです。「誰かがやらねばならない事を、たまたま自分が引き受けただけですよ」そう笑って仰るのを拝見し、清々しい感動と尊敬の念を抱いた『府中家具店長』でした。